学生の美術振興を目的に
一般社団法人日本学生油絵会は、学生による油絵の振興、作品の保存、美術を通じた国際交流および文化振興に寄与することを目的として、1950年10月に設立されました。
初代会長の安井 曾太郎氏をはじめ、西田 信一氏、猪熊 弦一郎氏、林 武氏、脇田 和氏、鍋井 克之氏、寺内 萬治朗氏、須田 国太郎氏の8名によって創立され、以来、次世代を担うアーティストの育成と美術文化の発展に努めてまいりました。
本法人が主催する「学展」は、美術の発展を願う多くの方々の支援を受けながら、1950年に「全日本学生油絵コンクール」として日本で最初の学生油絵コンクール展を東京をはじめ国内諸都市で開催しました。以降、美術界・教育界・学生・一般の皆様から学生美術の祭典として高い評価を受け、文化の発展に寄与しています。
毎年欠かさず開催される「学展」は、1960年にはアメリカでも開催され、国際的な文化交流の一翼を担うイベントとして広く認知されるようになりました。これまでに国際的版画家・映画監督である池田満寿夫氏をはじめ、多くの才能あふれる若手アーティストの登竜門として、その歩みを続けています。
2016年より、日仏文化交流の一環として、フランス国民美術協会(La Société Nationale des Beaux Arts)の特別協力のもと、学展芸術大賞作品のパリ・ルーヴル展示が実現しました。
これにより、国内外のアーティストが国境を越えて創造的な表現を発表し、芸術を通じた国際的なネットワークの形成を推進しています。
本法人は今後も、若手アーティストの育成・芸術文化の発展・国際交流の促進を目的とし、より多くの人々がアートに触れ、表現する機会を提供してまいります。