73th GAKUTEN WINNER INTERVIEW
第73回 学展 受賞者インタビュー
『国立新美術館』(東京・六本木)で開催された、第73回 学展作品展。今年は3年ぶりに表彰式も開催され、審査員による審査報告や賞状授与、作品展のコンセプト『新しい時代を創るとき』にちなんだインタビュー動画の上映が実施されるなど、昨年以上に活気溢れる作品展となった。表彰式にも参加した各部門の上位受賞者4名に、出展作品やアート制作に向ける思いをうかがった。
小学部
入賞
澤田桃希
WORK TITLE
harvests
「自分がこれまで体験した事、感じた事、考えた事など、たくさんの事があふれている状況を表現しました」という澤田さん。小さい頃からずっと好きなLEGOブロックやゲーム(マインクラフト)、色々なアニメ、また家族や友達と行くキャンプや旅行など。ご自身がこれまでの経験から得た多くの"ハーベスト(収穫)”を作品に詰め込んだ。
制作でもっとも苦労したのは、素材探し。理想の仕上がりに少しでも近づけるよう、家にあるものを工夫して使ってみたり、自宅近くのお店に何度も足を運んで、イメージに合う素材を粘り強く探したそう。
また立体作品にするため、キャンバスに紙粘土を貼り付けているが、重さで何度も落ちてしまうハプニングも。その都度、代用できる素材を探したり、何度も繰り返し調整を行うなど、試行錯誤をしながら少しずつ形にしていった。
澤田さんは来年から中学生。小学2年生から通った絵画教室は今年で卒業となるが、作品制作は続けたいとのこと。「これからも多くの経験をしながら、自身の制作したいタイミングで、作りたいものを自由に表現したい」と意気込みを語ってくれた。