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学展 | GAKUTEN | アート&デザインコンクール|第68回学展大賞受賞記念パリ展示レポート

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68th GAKUTEN SPECIAL PRIZE EXHIBITION in PARIS

── 第68回学展大賞記念受賞記念 
パリ・ルーヴル展示レポート

日仏友好の架け橋に

国際文化交流と世界で活躍する若手アーティストの育成を進める学展。日仏友好160周年となる2018年12月、パリ・ルーヴルで開催された『salon des beaux arts2018』に出展。ルーヴル美術館の地下にあるカルーゼル・ド・ルーヴルに「第68回学展」グランプリ受賞者である片山開陽さんの《雪山に住む》、ゲストアーティストである齊藤工さんの《守破離(salon des beaux arts2018 Photography部門 銅賞》が展示されました。

後援:外務省/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本/beyond2020(運営:内閣官房東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会推進本部事務局)

“一番遠くと一番近く”へ
届くように

俳優として、フィルムメーカーとして、アーティストとして。さまざまな顔を持つ齊藤工さん。今回の展示にあたり「私は演ずる時も、監督する時も、カメラを持つ時も“一番遠くと一番近く”へ届くよう意識しています。遥か彼方にいる未だ見ぬ他人と、自分の半径の中にいる具体的な人へ目掛けて。“ルーヴル”は美術に置ける最高峰の場所、私の日常からは最も遠い場所の象徴でもあります。」と話しています。

《齊藤工 守破離 2018》

抽象的と具体性。
両極からの目線を《守破離》に

作品のインスピレーションを尋ねると「一生に一度の機会であろう、ルーヴルへの出展。憧れの空間に私の作品を置くことを考えた時に浮かんだのがKIKO ARAIさんが神社に佇むシーンでした」と齊藤工さんは語ります。「神社に佇むKIKO ARAIさんがルーヴルにいると言うより、作品の中にルーヴルが引き込まれるような。抽象性と具体性。その両極からの目線を《守破離》に込めました」

「私個人の作品という意識はない。
 みんなで勝ち取った共作」

そうして生まれた《守破離》は、salon des beaux arts2018 Photography部門 銅賞を受賞。「受賞の知らせを聞いた時には驚きで言葉を失いました。《守破離》は私個人の作品という意識はなく、モデルのKIKO ARAIさん、デザイナーの藤沢厚輔さん、推薦して頂いた西田さんとの共作ですので、直ぐに御三方に報告して喜びを分かち合いました」

SALON DES BEAUX ARTS 2018 賞について

本賞は、1648年に設立の王立絵画彫刻アカデミーの流れから、1862年に設立された純粋芸術に与えられる歴史ある賞。過去の理事に、19世紀ロマン主義を代表する画家ウジェーヌ・ドラクロワなどがいる。

 

静かな夜の神社、
雨宿りの瞬間が作品に

夜の静まり返った小さな神社が今回の舞台。ライトを片手に撮影する齊藤工さん。途中、雨が降ってきて雨宿りをしたのですが、その時に撮影した写真が展示作品に。完成した作品を改めて見ると、モノクロに写った自分と夜の神社の組み合わせが絶妙で。ルーヴルに展示されただけでなく、受賞作品として世界の方々から評価されたことは心から嬉しいです。一つ一つの作品を創り出された工さんは、改めて素晴らしい方だと感じました。

新井貴子Kiko Arai

DONNA MODELS所属のモデル。1990年大阪生まれ。2013年シンガポールに渡り、モデル活動をスタートする。2014年パリコレクションデビュー。2017年9月NY ファッションウィークにて CALVIN KLEIN のショーにEXCLUSIVE出演。続く MILAN, PARIS で PRADA, BALMAIN, GIVENCHEY などトップメゾン出演 世界に注目され、BALMAIN, COACH, ZARA のワールドキャンペーン広告出演 世界のニューカマーモデル 15 人に日本人で唯一選ばれる。2018年には3月25日「情熱大陸」(MBS)で特集される。

── 若いアーティストへのメッセージ

私なんかが偉そうな事は言えないので代わりにパブロ・ピカソの言葉を。
「子供は誰でも生まれながらに芸術家だ、問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかだ」

齊藤 工TAKUMI SAITO

俳優のみならず、移動映画館プロジェクト「cinéma bird(http://cinemabird.com/)」や、初の長編映画作品「blank13」が7冠(第20回 上海国際映画祭 最優秀監督賞(アジア新人賞部門)含む)を達成するなど、クリエイターとしても精力的に活動。最近は、白黒写真家としての才能も注目が集まっている。

パリの文化に触れて
創作への想いが新たに

エッフェル塔から見た
凱旋門が印象的

過酷な雪山で生きる雷鳥をモチーフに描いた《雪山に住む》で、「第68回学展」グランプリを受賞した片山開陽さん。自身の展示作品を観るために、ご家族とともにフランスのパリへ。「パリの街並みは外から見ると古いのに、中に入ると綺麗なことに驚きました。エッフェル塔から見た凱旋門がとても美しかったです。途中で立ち寄ったチョコレート屋さんも、チョコで作った熊の人形やクリスマスツリーなどが飾ってあり、その技術と芸術性に感心しました」

大好きな鳥と会話しているような
楽しい絵を描きたい

家族とパリを散策した後、カルーゼル・ド・ルーヴルに展示された“Salon des Beaux Arts 2018”の展示会場へ。「世界最高峰の美術館に飾っていただいたことを光栄に思います。たくさんの絵を見て学んだことを活かして、大好きな鳥と会話しているような楽しい絵を描きたいという気持ちを新たにしました」

全てが美しい、
パリの風景を描いてみたい

将来の夢は絵に関する仕事に就くことだと語る片山さん。今回の展示とパリでの経験で、大きな刺激を受けたそうです。「展示では、特にフクロウの白黒写真に迫力を感じました。白黒で構成された作品はルーヴル美術館に多数あり、色を抑えても力強く表現できることを学びました。フランスの街並みと、家族全員で登ったエッフェル塔は一生の思い出です。全てが美しい、パリの風景はいつか描いてみたいです」

写真左:駐フランス特命全権大使 木寺昌人氏
外務省大臣官房長、内閣官房副長官補を経て、2016 年より駐フランス日本国特命全権大使へ着任。

パリからのメッセージ

好きなアート作品を、
自由に創ってほしい

齊藤工さん作品は、力強いモノクロ作品の三段掛け極大から極小の組み合わせで表現されたストーリーに興味をひかれました。今年もいろいろな国からの応募作がある中、写真部門で銅賞を受賞し、審査員からもとても好評でした。片山開陽さんの作品は、フワッとした雪山のようなシンプルな構図で、最初は何だろうなと思うのですが、モチーフが雷鳥と分かるとなるほどと面白くなります。

今後、出展を予定している人には、自分の好きなアート作品を自由に沢山創ってほしいと思います。絵とはこう描くものだというルールや決まりはなく、自分の中から自然に生まれる表現が心を掴むのですから。

齊藤工さん作品は、力強いモノクロ作品の三段掛け極大から極小の組み合わせで表現されたストーリーに興味をひかれました。今年もいろいろな国からの応募作がある中、写真部門で銅賞を受賞し、審査員からもとても好評でした。片山開陽さんの作品は、フワッとした雪山のようなシンプルな構図で、最初は何だろうなと思うのですが、モチーフが雷鳥と分かるとなるほどと面白くなります。

今後、出展を予定している人には、自分の好きなアート作品を自由に沢山創ってほしいと思います。絵とはこう描くものだというルールや決まりはなく、自分の中から自然に生まれる表現が心を掴むのですから。

赤木曠児郎Kojiro Akagi

岡山生まれ。パリ在住。ル・サロン展で、水彩、油彩の金賞2回受賞、終身無鑑査。フランス大統領賞、フランス学士院絵画賞受賞等。日本で旭日小綬章、紺綬褒章、外務大臣海外功労者表彰など表彰、2014年にフランス文化省芸術文化勲章シュバリエ受賞。他に1975年フランスモード産業振興の功労ジャーナリストとして「金のピン賞」も授与されている。ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール(フランス国民美術協会)名誉副会長。

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